インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

モノのインターネットという意味で、Internet of Thingsの略語なのがIoTです。いろいろなモノとモノがインターネットにつながっていくことを意味しています。モノがインターネットにつながることによって、新しい付加価値が生まれたり、今までにないサービスが誕生したりするでしょう。モノとモノが通信できるようになると新しい利益や画期的なサービスが生まれて、新しい生活スタイルができるなど、これからの未来を作っていく技術として注目されています。主に、IoTでは、モノが操作できる、モノの位置や状態を知ることができる、モノ同士で通信できるといったメリットがあります。

モノを操作できる

モノを操作できる

IoTによって遠く離れたところから家電を操作できるようになります。たとえば、外出先からスマートフォンを使ってエアコンを操作して帰宅時には快適な温度にしておくとか、すぐにお風呂に入れるようにセットしておくといったことが可能になります。また、部屋の温度をチェックして、温度が高かったり低かったりするときはエアコンをつけてあげるといったことが実現できます。ペットを飼っていたら、お昼やおやつの時間に食事が注がれるようにスマホから操作することもできます。オフィスにいてもペットのお世話ができるようになるでしょう。
最近はAIを搭載したモノもたくさん登場しています。代表的なものはスマートスピーカーです。スマートスピーカーに明日の天気やニュースなどを話しかけて尋ねると情報を取得して答えてくれます。IoTによって人々の生活はどんどん便利になっていくでしょう。

モノの位置や状態を知ることができる

IoTではモノにセンサーをつけることで、位置や状態を知ることが実現できます。前述のように離れた場所からペットのお世話ができるだけでなく、ペットがどの部屋にいて、どのような状態であるかも知ることができます。あらかじめ設定しておいた体温を超えるとスマートフォンにアラームが届くようにしたり、心拍や呼吸が乱れたらアラートを出したりといったことが可能になります。不在のときにペットに異変があってもすぐに把握でき、対応することが可能となります。何も知らないで帰宅して手遅れになるといった事態を防ぐことができます。

モノ同士で通信できる

IoTではモノ同士がインターネットにつながって通信することができます。モノ同士がセンサーでつながるとさまざまなデータを取得できます。代表例は、車の自動運転です。車にセンサーをつけて、信号機や道路、衛星のデータなどと連携することで、信号機が赤のときに車が自動的に停止するように制御することができます。車同士の距離を調整したり、車線から外れないようにしたり、衛星と連携して目的地まで自動で走行したりすることが可能になります。

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