必要な開発言語

必要な開発言語

IoTエンジニアは、IoTに適したプログラミング言語のスキルが必要になります。代表的な開発言語は、Python、Java、C言語、R言語です。

Python

Python

Pythonは、コードが書きやすく誰が書いても統一されたコードになり、汎用性が高く、C言語と比べてもわかりやすい開発言語です。学習コストも低く人気があります。Pythonは、人工知能の開発にも使われています。AIや機械学習と相性がよく、IoT装置で集めたデータの解析に活用できます。最近では、エッジAIの導入が盛んで、エッジAIに組み込む学習済みモデルの生成によく使われています。IoTエンジニアもPythonの知識が重要になってきており、今後IoT開発の現場でも活躍する開発言語になるでしょうし、Pythonを使えるIoTエンジニアは多くないので重宝されることでしょう。

Java

Javaは、世界規模でも人気のある開発言語です。さまざまなシステムで使用されており、Javaが書けるエンジニアの需要は高いです。OSに依存しないプログラムが開発でき、利用範囲が広いのでたくさんのエンジニアが学んでいます。IoTシステムでは、クラウド側のアプリケーション開発でよく使用されます。セキュリティの分野でも使われており、ネットワーク環境でもよく利用されます。Androidや大規模なシステム開発でも使われており、多くのエンジニアから支持されている開発言語です。

C言語

C言語は、1972年に開発された歴史ある開発言語です。たくさんあるプログラミング言語のなかでも知名度はナンバーワンで、汎用性もあり、さまざまな場面で使用されています。学習コストは高いですが、機械へ直接命令ができるなど組み込み系にはよく使われている開発言語です。C言語に詳しい人材は、IoTエンジニアでも貴重な存在になれるでしょう。IoTの装置開発で、センサーをコントロールしたりするのに使用されますが、より複雑な処理をするときは、C言語を拡張したC++言語を使うこともあります。

R言語

1995年に開発されたR言語は、データ解析や統計プログラミングをする際によく使用される開発言語です。IoTシステムの開発においては、Pythonとともに注目されている開発言語です。IoTシステムでは、クラウド上のサーバで収集したデータの処理をするプログラムの開発に使用されます。IoTシステムでは、AIや機械学習を使ってデータ分析をすることも多いので、R言語が使えるIoTエンジニアの需要も今後高まっていくと考えられます。

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  • 必要な開発言語

    必要な開発言語

    IoTエンジニアがおさえておくべき開発言語は、当然ながらIoTに適したプログラミング言語となります。IoTに適した開発言語として代表的なものがPython、Java、C言語、R言語です。Pythonは汎用性が高く比較的わかりやすい言語で、AIや機械学習とも相性がよい言語です。IoTエンジニアとしてもPythonが使えると重宝されます。JavaはAndroidアプリ開発などさまざまな分野で使われ常に人気上位の言語です。

  • IoT開発のフロー

    IoT開発のフロー

    IoTシステム開発も要件定義から始まります。要件定義の段階でIoTシステムに盛り込まれる機能や性能、予算などのリソース、開発期間などが決められます。発注者と開発者の認識合わせでもあり、要件定義はとても重要です。要件定義が固まれば次は設計です。システムの大枠を決める外部設計からより具体的に落とし込む内部設計へと進みます。設計をもとにプログラミングをしてシステム構築をし、単体・結合・総合・運用の各テストを経てリリースです。

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    インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

    IoT技術によってモノがインターネットにつながることで、さまざまなことが実現できるようになります。たとえば、遠く離れたところから家電を操作できるようになります。外出先からスマートフォンで自宅のエアコンを操作できたら便利ですよね。いわゆるスマート家電です。また、モノ同士がセンサーにつながってさまざまなデータを取得する技術を利用した代表例が自動車の自動運転です。車につけたセンサーがさまざまなデータと連携することで運転を制御します。