ハードウェア・ソフトウェアを開発するIoTエンジニアとは?

ハードウェア・ソフトウェアを開発するIoTエンジニアとは?

さまざまなモノがインターネットにつながって、お互いに情報を共有することができるIoT。環境が整備され、これまでは実現できなかった機器にも搭載されるようになってきて、私たちの生活がより便利になることが期待されています。IoTエンジニアは、IoT機器に搭載されているハードウェアやソフトウェアを設計、構築して、安全に動かせるエンジニアということです。

IoTエンジニアの仕事内容

IoTエンジニアの仕事内容

IoTエンジニアは、必要な機器を組み込んだり収容したりする企画や設計を行って、実際のハードウェアやソフトウェアを実装していきます。電子部品などのハードウェアの知識、組み込み用CPUやOSなどの知識が求められます。さらに、データの入出力やインターネットへの接続、ネットワーク、セキュリティなどの知識やスキルも必要になります。ソフト面では、収集したデータを解析するAI技術、統計技術が必要です。データ処理のプログラミングとして、PythonやC言語、C++、Javaなどのスキルが必要です。アナログデータの処理として、OT(Operational Technology)の知識も求められることがあります。IoTエンジニアの仕事は多岐にわたります。ハードウェアからソフトウェアまで幅広い知識が必要です。上流工程といわれる企画や設計の場面でも、IoTエンジニアの活躍が期待されています。

IoTエンジニアの職場

物流システム、精密機器メーカー、自動車メーカーなどのシステム構築を行っているIT企業が主な職場となるでしょう。将来的にはIoTを使って集められたデータを蓄積し、分析して、ビッグデータとして活用していくようになります。そうなれば、大きな利益が期待できますので、多くの企業が積極的にIoTエンジニアの人材確保に動いています。とても注目されている職業といえるでしょう。しかし、IoTには設備投資が必要で、人材不足もあって導入できていない企業もたくさんあります。

必要とされるIoTエンジニアとは

IoT開発には、組み込み系エンジニアとWeb系エンジニアが必要です。組み込み系エンジニアは、IoT機器に搭載するコンピューターシステムを開発します。組み込み系システムは身の回りにある機器にとってなくてはならない存在です。Web系エンジニアは、ユーザーがIoT機器を操作するための画面レイアウトを作成したり、IoT機器に制御命令を送るプログラムを開発したりします。IoTは業界を問わず普及していっていますので、IoTエンジニアは、今後さまざまな業界で必要とされる存在になるでしょう。IoTは日々進化しています。いかに新しい技術を身につけているかが重要になってきます。

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  • 必要な開発言語

    必要な開発言語

    IoTエンジニアがおさえておくべき開発言語は、当然ながらIoTに適したプログラミング言語となります。IoTに適した開発言語として代表的なものがPython、Java、C言語、R言語です。Pythonは汎用性が高く比較的わかりやすい言語で、AIや機械学習とも相性がよい言語です。IoTエンジニアとしてもPythonが使えると重宝されます。JavaはAndroidアプリ開発などさまざまな分野で使われ常に人気上位の言語です。

  • IoT開発のフロー

    IoT開発のフロー

    IoTシステム開発も要件定義から始まります。要件定義の段階でIoTシステムに盛り込まれる機能や性能、予算などのリソース、開発期間などが決められます。発注者と開発者の認識合わせでもあり、要件定義はとても重要です。要件定義が固まれば次は設計です。システムの大枠を決める外部設計からより具体的に落とし込む内部設計へと進みます。設計をもとにプログラミングをしてシステム構築をし、単体・結合・総合・運用の各テストを経てリリースです。

  • インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

    インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

    IoT技術によってモノがインターネットにつながることで、さまざまなことが実現できるようになります。たとえば、遠く離れたところから家電を操作できるようになります。外出先からスマートフォンで自宅のエアコンを操作できたら便利ですよね。いわゆるスマート家電です。また、モノ同士がセンサーにつながってさまざまなデータを取得する技術を利用した代表例が自動車の自動運転です。車につけたセンサーがさまざまなデータと連携することで運転を制御します。