未経験からIoTエンジニアへ転職できる?
高いスキルと知識が求められるIoTエンジニアですが、未経験でもしっかりと基礎を学んだうえで実務を積み重ねていけば、転職後の活躍も夢ではありません。そのためには、効率的な学習ルートや有効的な資格を選択していくことが大切です。
IoTエンジニアは、今後も需要が増える職種だといわれています。未経験でも学習意欲とこれから携わる業務によっては、将来性が十分期待できるでしょう。
未経験からIoTエンジニアへの転職は可能?
IoTエンジニアは即戦力が求められるため、未経験での転職は厳しいでしょう。ただし、実務経験はなくとも、しっかりと学習した人であれば、転職に成功する可能性は十分あります。独学でと考える方もいるでしょうが、効率よく習得するには、プロに教わる方が賢明です。エンジニアの転職は、年齢が若い方が有利とも言われます。限られた時間を無駄にしないためにも、外部の学習機関に目を向けてみましょう。
スクール・専門学校
IoTエンジニアになるには、プログラミングスキルを身につける必要があります。専門学校やプログラミングスクールで学ぶことができますが、社会人におすすめなのはプログラミングスクールです。専門学校に比べると短期間で修了できるうえ、学費も安価。特定の言語や目的に特化したカリキュラム・コースが設けられているので、効率よく学べるのが特徴です。
また、専門学校は基本的に対面で授業が行われますが、プログラミングスクールはオンライン学習に対応していることが多いため、スクールが遠方であっても自宅で学ぶことができます。社会人として働きつつ転職を目指して学習する、といったことも可能でしょう。
資格の取得
IoTエンジニアに必要な基礎知識・スキルを習得するのはもちろん、自身のスキルの指針として資格を取得するのもおすすめです。客観的な評価になるので、転職活動の際に自己アピールとしても期待できるでしょう。
IoTエンジニアを目指す転職の場合、組み込み系のスキルやIoTに関する知識が強みになります。それを示す例として、下記の資格があるので、ぜひ参考にしてみてください。
・IoT検定 IoTサービスを取り扱うビジネスパーソン向けの資格。IoTに関する技術的な内容に加え、マーケティング領域や戦略立案などの知識や概要の習熟度を確認できます。
・IoTシステム技術検定試験 基礎、中級、上級と3つのグレードに分かれている検定で、IoTに関する基礎理解、基礎技術の理解、高い開発技術がそれぞれ測れます。段階的に取得できるので、学習目標としても設定しやすいでしょう。
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験 経済産業省が認定する国家資格。情報処理技術者試験の中でも高いスキルを有する一つで、組み込みシステムに携わるエンジニアを対象としています。IoTを含む組み込みシステムの設計・開発を主導するスキルレベルを示すのに役立ちます。
実務経験
プログラミングスクールでハードウェアを扱う技術を教えているところは多くありません。そのため、ネットワークやセキュリティなどのハードウェアに関する知識については、実務を通して身につけるのが有効でしょう。
スクール修了後、まずはシステムエンジニアやWebプログラマーとして転職。そこで一定のスキルアップを果たした後、ハードを扱うエンジニアに再度転職するのも方法の一つです。もしくは、IoTの開発を行っている企業に就職・転職し、その後社内異動によってIoTエンジニアを目指すというのもいいでしょう。