IoTエンジニアのキャリアパスは?
IT業界の慢性的な人材不足に加え、多方面でのIoT技術の導入が進むなか、IoTエンジニアの需要は非常に高まっています。これからIoTエンジニアを目指す人にとっては、引く手あまたの業界へ参入する絶好の機会なのではないでしょうか。そんなIoTエンジニアとして活躍するには、専門的な知識やスキルを幅広く習得しておかなければなりません。同時に、それらの知識やスキルは他職種でも通用するものであり、IoTエンジニアとして経験を積み実力をつければ、将来的なキャリアパスの選択の幅が広がります。ここでは、後々のキャリアチェンジも視野に入れられるよう、IoTエンジニアの主なキャリアパスについてご紹介します。
データサイエンティスト
IoTエンジニアに必要なスキルの1つに、データ解析があります。このデータ解析スキルは、ビックデータを取り扱い、企業の経営課題解決や戦略のためのデータ収集・分析を仕事とするデータサイエンティストに欠かせません。具体的な仕事内容としては、データ収集や課題分析と仮説立案、データ分析、レポート作成などを行います。IoTエンジニア同様に、各業界でビッグデータを用いた分析・活用による改善が試みられており、注目が集まっている職種です。統計学や機械学習に関する知識など、習得が必要なスキルはありますが、それだけ将来的にも期待できます。IoTエンジニアとしてデータ解析スキルを極め、実務経験を積むことでデータサイエンティストへの道がひらけるでしょう。
セキュリティエンジニア
IoTエンジニアは、セキュリティ関連の知識やスキルも必要です。セキュリティ技術は、専門とするIoT以外にも、Web関連などでも求められます。そのため、IoTエンジニアとして働き、セキュリティ領域の知見を深めることで、将来的にセキュリティエンジニアへのキャリアパスも視野に入れることができるでしょう。さらにいえば、経験を積むことでセキュリティコンサルタントも目指すことができます。仕事内容は、主にセキュリティポリシー設定やセキュリティ評価、セキュリティシステムの実装、セキュリティトラブルの対応などです。IoTエンジニアとして実力を身につけた先には、こうしたキャリアチェンジも夢ではありません。
フリーランス
データサイエンティストやセキュリティエンジニア、セキュリティコンサルタントといった職種へのキャリアパスのほか、実力次第ではフリーランスへの転身も可能です。IoTエンジニアのフリーランスとして活躍するからには、もちろん企業に在籍しているうちに実務経験を積むことが望ましいでしょう。フリーランスに転身すると、仕事や働き方の自由度が高くなり、高収入が得やすいなど自分が思い描く理想に近づけることができます。その分、案件獲得や条件交渉といった専門外の業務も自分で行う必要がでてくるため、不安を抱える人もいるかもしれません。解決策としては、フリーランスエージェントを活用するのが得策です。専門外のことはプロにまかせて、IoTエンジニアとしての業務に専念できる魅力があります。目先のことだけではなく、後々のキャリアパスにも視野を広げ、実務経験を積むようにしましょう。