IT業界以外の需要も高いIoTエンジニア

IT業界以外の需要も高いIoTエンジニア

IoTエンジニアは、プログラミングをしたりネットワークを構築したりするので、IT業界だけが活躍の場だと思っている人も多いのではないでしょうか。IT業界が最も活躍の場が多いのはもちろんのことですが、IoT技術はIT業界以外でも研究が進んでおり実用化が急がれている注目の技術です。特に医療業界や自動車業界ではIoTエンジニアが求められています。もし、人の命にかかわる仕事に興味があるエンジニアであれば、医療業界に入ってIoTエンジニアとして活躍するといった道もあるでしょう。

医療業界

医療業界

IoTによる遠隔医療が医療業界では注目されています。たとえば、自宅にセンサーつきのWEBカメラを設置することにより病院以外で療養している患者さんの容態を把握することができます。いち早く変化に気付くことができ、緊急時には医療従事者が駆けつけたり、必要な措置を医師に仰いだりできるでしょう。今までは、患者さん本人が気付いたり、家族が気付いて病院に連絡したり、病院についたら検査をして適切な措置を受けたりといった対応が必要でした。そばに誰もいないときに急変してしまうと、措置が遅れて最悪の事態になることも避けられませんでした。
これからは、IoTによって病院以外にいても入院しているのと同じように容態を確認でき、もしものときには素早く対応することが可能になるでしょう。そうすれば救える命が増えるかもしれません。また、離島や地方などで近くに病院がない地域であっても住民の命を守ることが期待できます。医師不足の解決にも寄与するかもしれません。

自動車業界

今自動車業界が競争して開発しているのが自動運転の技術です。各社がしのぎを削って自動運転の実現に向けて日々努力しています。自動運転は、自動車にIoTの技術を搭載して、走行データや車内外のセンサー、道路に埋め込んだセンサー、衛星のデータなど、さまざまなデータを使って自動車の運転をコントロールします。目的地、速度、車間、信号機のデータなどを取り入れることで自動車を制御し、目的地まで安全に移動できるようになります。
まだまだ自動運転車は開発中であり、完全に自動化されるまでには至っていません。各社が試行錯誤の状況でしょう。すでに実現されている自動ブレーキシステムや車間を保ったまま走行速度を一定に保つクルーズコントロールシステムなどはIoTを駆使しています。自動車もこれからどんどん進化していきます。未来の自動車を作るためにも、自動車業界ではIoTエンジニアが必要とされており、IoTエンジニアの需要はますます高まっていくことでしょう。

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  • 必要な開発言語

    必要な開発言語

    IoTエンジニアがおさえておくべき開発言語は、当然ながらIoTに適したプログラミング言語となります。IoTに適した開発言語として代表的なものがPython、Java、C言語、R言語です。Pythonは汎用性が高く比較的わかりやすい言語で、AIや機械学習とも相性がよい言語です。IoTエンジニアとしてもPythonが使えると重宝されます。JavaはAndroidアプリ開発などさまざまな分野で使われ常に人気上位の言語です。

  • IoT開発のフロー

    IoT開発のフロー

    IoTシステム開発も要件定義から始まります。要件定義の段階でIoTシステムに盛り込まれる機能や性能、予算などのリソース、開発期間などが決められます。発注者と開発者の認識合わせでもあり、要件定義はとても重要です。要件定義が固まれば次は設計です。システムの大枠を決める外部設計からより具体的に落とし込む内部設計へと進みます。設計をもとにプログラミングをしてシステム構築をし、単体・結合・総合・運用の各テストを経てリリースです。

  • インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

    インターネットでモノ同士が通信できる「IoT」とは?

    IoT技術によってモノがインターネットにつながることで、さまざまなことが実現できるようになります。たとえば、遠く離れたところから家電を操作できるようになります。外出先からスマートフォンで自宅のエアコンを操作できたら便利ですよね。いわゆるスマート家電です。また、モノ同士がセンサーにつながってさまざまなデータを取得する技術を利用した代表例が自動車の自動運転です。車につけたセンサーがさまざまなデータと連携することで運転を制御します。